ご挨拶

MESSAGE
Excel以上・システム未満の
ITナビゲーター
有限会社情報デザイン 代表
池澤 一廣
Kazuhiro Ikezawa

私は何をやってきたか?

「デザインの会社ですか?」とよく聞かれます。

「デザイン」という言葉は、「誰かに情報を届けようとするとき、その情報の意味を容易く理解してもらうために、デザインすることが何より大事だ」という私の思いを表現したもので、広告のデザインや製品のデザインなどというときの「デザイン」と少しニュアンスが違うかもしれません。 長い間私は、自分のやっている仕事のことを「情報処理」と言ってきました。 「情報処理」と言うのは良く分からない言葉なのですが、他に適当な言葉が見つかりませんでした。そして長い間やってきたことは、パソコンを使ってやる仕事なら何でも、自分にできることならなんでもやりました。

会計処理、会員管理、お役所が使うオピニオンリーダーデータベース、新聞記事データベース、衆院選候補者得票集計や企業内の社員意識調査、仏壇仏具の販売管理、社内の会議室予約、健康診断予約など。また、少し立派な報告書のDTPソフトを使った版下作成などもやりました。会員名簿の版下をプログラムを使って自動編集したりしたこともありました。 自分のやっていることを人に説明できる言葉を見つけられなかったので、「情報処理」と言っていたのだろうと思います。

また、ほぼ全てが下請け仕事、下請けの下請けだったり、そのまた下請けの仕事でした。そんなことでしたので、自分を定義する用語が見つけられなくても特に困らなかったのかもしれません。

失敗と挫折

しかし、激変は突然訪れました。

理由はそれぞれ違いましたが、時期を同じくして9割以上の主要顧客を失ってしまったのです。つまりこれまで「もらっていた」仕事が一瞬にしてほとんど無くなってしまったのです。 「なんとかなる」と思っていましたが、時間の経過とともに「どうにもならない」深刻な事態であることに気付きました。

会社にしてからもう20年以上、ずっと仕事を続けてきているのに、その時は先の見通しが全く見えませんでした。

長年の経験を通じて一定の要求には応えられる幅広い知識・技術を身に付けてきた。これまでやってきたことが全部一つのつながりとなって見えてきた。パソコンとインターネットがあればどこに居ても仕事ができる、収入を得ることができる。やっとそんな感覚を持ち始めた時期でした。 しかし、ひとたび顧客を失うと、自分に仕事を持ってきてくれる人など世の中に一人もいないことに気づかされます。自分のことを知っている人など誰もいない。パソコンでデータの処理ができますよ!と何処かで叫べば仕事が見つかるのでしょうか?どうすればいいのだろう?

それまでほぼ全てが下請けとか下請けの下請けでしたので、沢山のお仕事をしてきたとはいえ、「エンドユーザー」と直接お付き合いすることもなかったのです。

自分に何ができるの? 自分のお客さまはどこにいるの? 呆然とする日々でした。 お前は「事業」など何も知らないじゃないか!これまで何も考えていなかったじゃないか、そう思い知ることになったのです。 「どこかに働き口をみつける」そんな選択肢も考えました。しかし年齢的にも求人対象外、まして条件のよい働き口など皆無です。 どう考えても、覚悟を決めて事業をやり直す、それ以外の結論はありませんでした。

再起

やり直すには、まず「ビジネス」について勉強しなければ・・、どこから、何を、どうすればよいのか、見当もつきませんでした。

「ビジネス」「経営」「マーケティング」「事業戦略」・・そんな、これまで考えたこともなかったビジネスの勉強を始めました。不安にかられてネットに溢れる情報を手あたり次第に購入する、という時期もありました。あっちに行ってみたり、こっちに行ってみたりしました。

でも悪いことばかりではありませんでした。手探りの中で信頼できる何人かの先生に巡り合うことができました。不安に駆られるのではなく、落ち着いて先のことを考えることができるようになりました。いろいろな気づきを得ることもできたのです。

再起に向けたこの時間はとても貴重なものでした。苦しみもありましたが、それに勝る楽しさもありました。未知の世界を知る楽しみもありました。

その過程で、いくつかのお仕事をやらせていただくこともできるようになり、学びながら、また少しずつ収入を回復させながら、これから先のことを考える余裕も生まれてきました。

そして、ようやく自分のやるべきことが見えてきました。焦点が合ってきました。それはこれまで考えたこともないようなことでしたが、またこれまでやってきたことの中にあったのです。自分が「誰に」「何を」「どのように」役に立てるのかは、これからも常に考え続けていかなければならないことだと思います。そして時と共に変化していくことだろうと思います。

終わりはないのでしょうが、今どうなのかは、できる限り明確でなければなりません。

私のいま 「Excel以上、システム未満」

自分のやっている事について、これまで一口で「情報処理」と言ってきましたが、「情報処理」と言っている限り、きっと誰の役にも立てないだろうと思っています。

私=(有)情報デザインの活動の場は、「中小企業の業務システム改善・(再)構築」の分野です。

その中でも「自社の業務システムをExcelで自作しておられる、あなた」、もっと言えば「Excel以上、システム未満」を上手く抜けられずに苦労しておられる「あなた」のお手伝いをする。 それが私のやるべきことであり、やりたいことであり、あなたのために力を発揮できることなのだ、と考えています。

それはどういうことか?何故そう思うのか?

まず第一に、あなたがそうであるように、規模の大小を問わず多くの会社で、じつに沢山の方々方が内製のExcelシートで業務システムを運用しておられます。

第二に、Excelは事業の成長に伴って、いろいろと不都合な側面を表してきます。便利に使っていたExcelが、例えばデータが大きくなる、例えば担当者が辞めてしまう、例えばExcelがバージョンアップする、などの要因で、使いにくくなるまたは最悪の場合使えなくなってしまいます。あるいは、機能を変更したい、追加したいといったときに、規模が大きく複雑になればなるほど分かりにくくなってしまいがちです。Excelの持っている自由で便利というメリットは、絶えず大きくなっていくデメリットとセットになっているように見えます。

ですから第三に、たとえExcelのデメリットが大きくなってきても容易には解決できず、かといってExcelをやめるわけにはいかない、という板挟みにエネルギーを奪われてしまいます。

私は、このような状況のことを「Excel以上、システム未満」と呼んでいます。

「Excel以上、システム未満」を扱うのはとても面倒で、案外手強く侮れない仕事なのです。 状況によってはExcelを改善して使うのがよいでしょう。問題が深刻さを増すような状況ならExcelから別のシステムにうまくバトンタッチしていくのが実践的で現実的な有効戦略だと思えます。

状況はさまざまでしょうが、いずれにしても「Excelの達人か、脱Excelのシステム化か?」の二者択一では乗り切れません。

「Excel以上、システム未満」をうまく捌いて ①業務システムの課題を解決し ②コストを削減と業務のスピードを取り戻し ③そしてなによりも、負担とストレスを解消して人のエネルギーを創造的に活用できるようにする

「Excel以上、システム未満」をうまくさばきながら業務システムを改善し、あなたの事業に貢献する、それが私のミッションの一つになりました。

子どもの頃のこと

私の祖父は、かつて織物の町としてにぎわった町で農業を営んでいました。米、小麦、野菜を作っていましたが、主業は養蚕でした。

今でこそ織物工場も桑畑もみられませんが、半世紀前は機織り機械の音が聞こえ、あちこちに桑畑がありました。

小学校の頃、東京に住んでいたのですが、夏休みは祖父の家で過ごしたものです。自転車につけたリヤカーに収穫した小麦を積み、製粉所までのリヤカードライブ。縦横に走る幅広のベルトが動くのを眺め、粉になった小麦を乗せて帰る。祖母がそれでうどんを打つ。湯がぐらぐら沸いた釜に打ったばかりのうどんと一緒に茄子をまるごと放り込んで茹でます。

そしてなんと言っても、桑摘みが楽しかったのです。裁縫で使う「指ぬき」に刃が付いたような「ツメ」と呼んでいた道具を指に付け、手のひらで桑の葉を掴んで「ツメ」の刃を葉柄に当てます。少し手首を返すとプチッと葉が切リ取れるます。切り取った葉が手のひらにたくさん溜まるまで次々と葉を切り取っていきます。本当に楽しい仕事でした。

掴み切れなくなったら、背中に背負った竹籠に移します。竹籠にぎゅうぎゅうに詰まるまで、葉を切り取ります。祖父や祖母は両手の指に「ツメ」をつけて、両手で次々と葉をちぎり取っていくのですが、それを見ているだけでも楽しかった。

蚕の世話はこの桑の葉をやったり、蚕の糞を掃除したり、二人一組で流れ作業のようにやっていく。私もよく手伝いました。

静かな蚕小屋にサクサクと桑の葉を食べる音が満ちていきます。今でも思い出すことができる、夏休みの楽しみでした。

初めてひとりで電車に乗って祖父の家まで行ったこと、桑摘みがやりたくて少しずつできるようになり、いつの間にかひとりでどんどん桑が摘めるようになったこと、摘んできた桑の葉を大きな包丁でざくざくと細く切り、蚕たちの上に覆うようにかけてあげたこと、蚕の糞をきれいに掃除したこと、ひとつひとつが私の身体にしみ込んだ楽しい思い出となっています。

誰かに言われるからやるのではなく、身体に染み込むように楽しくできる、子供の頃桑の葉を摘んだように。誰もがいつもそんな風に仕事ができるなら、どんなに良いでしょうか。

もう一つ、子どもの頃心を奪われたものに、孤島に漂着する難破船に取り残された少年たちの物語りがあります。

仲間と助け合い、時に離反しながらも、力を合わせて未知の世界を調べ、状況を把握し、自分たちでできることを最大限やりながら、道を拓いていく、そんな物語りです。

この「十五少年漂流記」という物語りは、いつもワクワクしながら何度も読み返したものです。 私がこの物語のどこに心を奪われたのかを言葉にすることはできませんが、この物語から連想できることは幾つか思いつきます。

楽しみながら未知の世界を解明していく心、信頼し合い尊敬し合う関係、何が無くても自分たちの知恵と力だけで大概のことはできるということ、何かに依存しない自律性・・・

自分の求めているたくさんの事が、この物語りに詰まっていたのだと思います。

信頼しあえる関係のなかで

「Excel以上、システム未満」の問題解決をお手伝いさせていただくなら

  • 信頼し合い、尊敬し合える関係でありたい
  • 依存しない自律性を持ちたい
  • まだ見ぬ世界を楽しみながら作り上げていきたい

そんな関係の下、心から楽しんでお仕事をさせていただきたいと思います。

自分の力の限りのパフォーマンスでお客さまに満足していただけるよう精進いたします。

これからもご支援賜りますよう、よろしくお願いします。

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